Flat Panel TV and Display World
ハイセンスは中国で3、4位を争う総合電子企業だ。展示場にはスマートテレビと3D(3次元)テレビが展示されている。スマートテレビは外観とユーザーインタフェース(UI)のほか、「スマート」という英語ロゴまで韓国企業の製品と似ている。
LG電子ブースの近くにある中国家電企業の海爾(ハイアール)の高級冷蔵庫は宝石が入ったデザインや色が韓国企業の製品とそっくりだ。一緒にブースを回ったLG電子の関係者は「韓国企業が生産するすべての製品を(中国企業が)すべて生産すると見ればいい」と語った。 CESに参加した韓国企業の関係者が「ソニーとノキアを抜いたが、レノボと華為(ファーウェイ)がすぐ下まで追い上げてきた」と緊張する理由だ。
厚さはわずか6.68ミリ。レノボはノートブック画面を180度開けばタブレットPCになる「Idea Pad YOGA(ヨガ)」を発表した。基本ソフト「アンドロイド4.0」を適用した55インチテレビ「K91」でテレビ市場も狙っている。
音声コントロール、スマートフォンをリモコンとして使用する点など、機能も韓国製品とあまり変わらない。
技術の時間差が大きく縮まったのだ。中国は特に携帯電話市場で躍進している。
ファーウェイは昨年1-3月期までスマートフォン市場で存在感がなかった。しかし4-6月期には世界スマートフォン市場で2.7%、7-9月期には4%と影響力を拡大した。
モトローラと同じシェアで、LG電子(3.7%)を上回った。
中国企業ZTEも同じだ。2010年までほとんど無名だったZTEは昨年1-3月期、スマートフォン市場シェア1.4%で名前が知られると、2.3%(4-6月期)、3.2%(7-9月期)と急速に成長している。
フィーチャーフォン(一般フォン)とスマートフォンを合わせた全体の携帯電話シェアは4.8%と、いつのまにノキア・サムスン・LGに次いで世界4位になった。
レノボも今年のCESでスマートフォン事業進出を宣言した。インテルと提携して初めての製品K800を発表した。レノボはIBMのコンピュータ部門を買収した企業。同社の関係者は「今年上半期中にまず中国で発売する計画」と述べた。
このように中国企業の躍進の裏には巨大な内需市場がある。中国移動通信会社チャイナモバイルの加入者は6億人にのぼる。 サムスン電子の関係者は「内需に重点を置きながらも着実に大きな展示会にアイデア商品を出してくる中国企業を見ると、5、6年前の韓国企業の姿を思い出す」と述べた。実際、05年までソニーのような企業の模倣と評価されていたサムスン電子は、06年のCESでボルドーテレビを出して薄型テレビ市場をリードし始め、結局、世界トップ企業になった。
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