2012年1月16日月曜日

タブレットは7インチが至高 Mangrove 7の魅力は画面サイズだ - MSN トピックス

台湾Camangiが販売する7インチタブレット「Mangrove 7」。価格は4万4800円

 数字の中でも「7」は特別扱いされることが多い。ラッキーセブンはいわずもがな。七福神、「7人の侍」、「007」シリーズ……。ウルトラマンでもセブンが一番玄人好み!? 実はタブレット端末でも7インチが絶妙な画面サイズで、「やっぱりこれじゃないと!」と選んでいる人も多い。

 台湾Camangi(カマンジ)のブランドに迫った前回に続き、今回は7インチ液晶という観点から、タブレット端末「Mangrove 7」の魅力に迫っていこう!

Camangi(カマンジ)とは何ぞや!?

 ズバリ、世界で初めて7インチタブレットを世に送り出した台湾メーカー、それがCamangi(カマンジ)だ。2009年12月に世界初の7インチAndroidタブレット「WebStation」を発売、その後も2010年8月に同じく7インチの「FM600」、そして満を持して昨年発売したのが"第三世代 7インチ"こと「Mangrove 7」というわけだ。

 海外メーカー製品にありがちな独自規格のカタマリではなく、Androidタブレットとしてグーグルに正式認定されているほか、日本の技術基準適合証明(TELEC)も取得済み。現状では販路が限られているので、購入にはビーエム・イーショップなど通販サービスを使うのがベターだ。


持ち運べるギリギリの大画面、それが7インチ!

 ここ数年、ケータイの世界ではスマートフォンが破竹の勢いで販売台数を伸ばしている。周囲がどんどん乗り換えているので、興味を持って購入したという人も多いはず。タッチパネルを指で触って直感的に直感的し、アプリやパソコン向けのネットを楽しめるというのは今までのケータイでは難しかった体験だ。最新モデルでは処理速度も十分なので、出先でも「小さなパソコン」として大活躍してくれる。

 しかし、人間は贅沢なもので、ある程度その快適さに慣れてしまうと、今度は細かなところに不満を感じてきてしまう。特にディスプレーの小ささはいかんともしがたいところ。例えばウェブページを読む際、細かい文字を見るために目を近づけたり、いちいち画面を拡大/縮小するのは意外と面倒だ。写真や映像を見るにしても、なんとなく迫力に欠けてしまう。

 そんなスマートフォンの画面に関する「できない」を「できる」に変えてくれるのが、タッチパネルのタブレット端末だ。

 覚えておいてほしいのは、タブレットの使い方はスマートフォンと競合しないということ。出先ではスマートフォンで済ませて、家や会社ではタブレットで楽に情報をやりとりする──。日々、デジタル機器の使い方を追求しているアスキー・メディアワークス社内をぐるりと取材してみると、そんな上手な使い分けを実践している人々がいた。

 彼らに共通するのは、タブレットの中でも7インチを選んでいるということ。こちらやこちらの記事で「7インチ原理主義」を声高に訴えるアスキー総研の遠藤所長は、「スマートフォンのように目線を独占しないし、持ち運びも楽」と評価する。


アスキー総研・遠藤所長が語る
「7インチは『紙の領域』だ!」

 スマートフォンが難しいのは、画面が小さいから目線を独占してしまうということ。そもそもデジタルの情報はパソコンやタブレットに表示するものが本来のサイズで、スマートフォンは小さい画面に合わせていろいろ圧縮している。自分の頭をスマートフォンモードに切り替えて見る必要があるから、より「入っている」感じになってしまう。一時期、国会議員が議会の最中にケータイをいじってるって話が出ていたけど、会議中に触っていると遊んでいるように見えてしまう。ケータイはスマートフォン以上に「入ってる」感じだし。

 「見入る」と「眺める」が違うように、タブレットやパソコンはそうした感じにならない。圧縮がない上、パソコンとほとんど変わらない状態で情報を引き出せるのが「7インチ原理主義」の根幹にある。決しておすすめしないんだけど、周りが目に入るから歩きながら見ることだってできてしまう。

 あとはとにかく楽なのは、屋内での利用なんだよね。メールを見るときとか、パソコンを置いた机に座ってるときですら、7インチタブレットを選ぶこともある。本来手紙ってのは、机に座って固定された画面を見つめるものではなく、ソファーに座ったり、イスを倒して反りながら読んでもよかった。そこがアナログの紙に対する、デジタル端末が負けていたポイントだったんだけど、タブレットでついに「紙の領域」に到達したのでは。

 今、「セカンドスクリーン」って言葉がキーワードになりつつある。例えば、ディズニーは、ボーナスコンテンツを配布する「セカンドスクリーン」ってサービスを始めている。本編はテレビの大画面で見てもらい、メイキングやコンセプトアートはBlu-rayに付いてるコードを専用のiPadアプリに入力して楽しむという。セカンドスクリーンがあることで、テレビを見ながら手元で番組の中身を検索したり、誰かに伝えることもできる。もちろん仕事のパソコンでもあり得る。そんな屋内で使うセカンドスクリーンにぴったりなのが、7インチタブレットというわけ。

 タブレットには、iPadのような10インチ前後のものもあるが、実際に所有してみると、意外とサイズが大きいことが分かる。端末を持ち上げるためには、一辺の下に手を滑り込ませて親指で挟んで持ち上げることになる。一方、7インチでは端末の両端を握って、ひょいと取り上げられる。

 この気軽さの感覚差は案外大きくて、「タブレットって、なんか常に持ち歩くのが面倒……」という挫折感を生むことも多い。筆者もiPadを持っているのだが、家の中ですら持ち歩く気にならず、ベッド脇に置いて寝る前にネットをチェックするぐらいだ(出張など、特別なときは移動中に映画を観るために持っていくが)。

 スマートフォンのように持ち運べる気軽さと、パソコンのように無理せず情報を摂取できる利便性。それが7インチの醍醐味だ。遠藤所長が「さすがに風呂には連れてかないけど、ここ1年ほどは起きてから寝るまでほとんど持っていってます」とハマる理由も何となく分かる。

文字入力もゲームも、押し間違いが少ないから快適!

 週刊アスキーのハード松村さんも、7インチを推す一人だ。元々は安さに釣られて某社の7インチのタブレットを選んだそうだが、いざ自分のものとして持ってみたら、その画面サイズの魅力にハマってしまったという。

 なんと一時期は「大きなスマートフォン」としてジーパンの前のポケットに入れて持ち運び、電話も含めてこれ1台で済ませていたという。松村さんもやっぱり7インチの絶妙さを絶賛していた。


週アス・ハード松村が語る
「自宅に帰ってまでスマホを使う必要ナシ!!」

 7インチのタブレットを買う前には10インチのタブレットと4インチのスマートフォンを持ってましたが、10インチのタブレットは重くて結局、持ち歩くのは断念しました。一方でスマホは画面が小さいので、地図を見るなどの用途には厳しい。7インチのタブレットに変えたことで、両方のいいとこ取りをできた感じです。

 今はまた新しいスマートフォンを手に入れたので、タブレットを使っているのはほとんど家です。自宅に帰ってまで、無理にスマートフォンの小さい画面でウェブを見る必要はないですよね。パソコンも、ノートを持ってきて開く行為すら面倒。家の中で常に持ち歩くのもちょっとね。そしてタブレットは待機時間がノート以上に長いのも素晴らしい。

 ネットやアプリを触ると、さらに7インチのよさが伝わってきます。特に狙ったところをタッチできるというのがいい。文字入力ひとつ取ってみても、スマートフォンの画面サイズではQWERTYキーボードが使いにくい。7インチタブレットならキーが大きいので、隣のキーを押し間違えてイライラ……というのがかなり減ります。同じメールを見るにしても、返事を書く気になるのは、断然7インチのほうですね。

 あとは好きなパズル系のゲームも、タブレットのほうが絶対に強い。数独やマインスイーパーなどをスマートフォンの画面でやろうとすると、1コマがものすごく小さくなってしまう。前に台湾にいったときには、「Google翻訳」アプリがめちゃくちゃ便利でした。言葉が分からない場合、タブレットに向かってしゃべってもらったり、書いてもらえばいい。話してる人と一緒にのぞき込んで使える画面サイズだから自然にできる技ですよね。

 2人の話を聞いていると、確かに同じアプリを使うにしても、スマートフォンより7インチタブレットを用いたほうが便利なシチュエーションは多そうだ。今やデジタルデータの多くをクラウドに置いておける時代。スマホもタブレットも両方揃えておいて、シーンに合わせて最適な画面サイズを選ぶ使い方でも、データの転送にそう手間はかからない。

 Mangrove 7は3Gには対応していないものの、出先はスマートフォン、自宅ではMangrove 7と使い分けるなら、無線LANだけでも問題なし。

 現在、自宅や会社でもスマートフォンの小さな画面で耐えている人なら、長年、IT系を見続けてきた「玄人」が選ぶ7インチタブレットのある生活をMangrove 7で始めてみてはいかがだろう?

データの暗号化をAndroid 3.2で実現済み

 ノートPC代わりに使えてしまう7インチタブレットだが、紛失した際のダメージもノートPCと同様に大きい。連絡先、メール、写真、仕事上の書類、そして挿入したままのメモリーカード……もし、拾った相手に中身を盗まれてしまったら一大事となる。

 たとえ本体をパスワードでロックしていても、本体からメモリーを抜き出して解析されてしまってはお手上げだ。

 ところがMangrove 7は、なんとAndroid 4.0から標準搭載される"本体内データの暗号化機能"をAndroid 3.2にもかかわらず実現済み。万が一のアクシデントに備える堅牢さもMangrove 7の魅力の1つといえよう。


Mangrove 7
OS Android 3.2
CPU NVIDIA Tegra T20 Dual-core(1GHz)
メモリー 1GB
内蔵ストレージ 8GB
液晶ディスプレー 7インチ(1024×600ドット)
カメラ 500万画素(背面)、200万画素(正面)
ラジオ FMラジオ
インターフェース USB 2.0、マイクロHDMI、マイクロSDカード、ヘッドホン
音声 ステレオスピーカー、マイク
無線 GPS/AGPS、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR
センサー 加速度センサー、ジャイロセンサー、E-コンパス、照度センサー
バッテリー 3200mAh
耐環境性能 動作保証温度:-15~55度、保存温度:-20~70度、動作保証湿度:10~90%、保存湿度:5~95%
本体サイズ 幅122×高さ195×奥行き11.92mm
重量 380g
価格 4万4800円

*次回はMangrove 7の体験レポートをお送りします!

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