2012年2月5日日曜日

ペットの抜け毛やジュウタンに強い! 三菱の本格サイクロン掃除機「風神」(1/3) 2012/01/30(月) 19:31:57 [サーチナ]

  三菱電機が昨年9月に発売したサイクロン式掃除機「風神TC−ZXA20P」は、国内主要メーカーで唯一、サイクロンボックス部のフィルターを取り去り、遠心力にこだわった本格サイクロンだ。吸引力の持続ときれいな排気というサイクロン掃除機のよさに、手入れの簡単さをプラス。特にジュウタン敷きの部屋が多い家庭や、ペットのいる家庭にとっては頼もしい掃除機だ。今回、このサイクロン掃除機「TC−ZXA20P」の実力を試す機会を得たので、ご報告しよう。

  サイクロン式掃除機は本来「フィルターレス」

  三菱電機は「蒸気レス」の炊飯器や、「切れちゃう冷凍」「回るん棚」「動くん棚」を備える冷蔵庫など、"オンリーワン"の機能をもつ製品を数多く出しているメーカーだ。「TC−ZXA20P」も、サイクロン式掃除機の本来の遠心力にこだわった製品になっている。

  ダイソン社製掃除機の「吸引力が落ちない」のコマーシャルでサイクロン式掃除機が一般化して、すでに5−6年ほどがたつ。気がつけば、高級掃除機の主流はすっかりサイクロン式になった。サイクロン式は、紙パック式と違って毎回ゴミを捨てるので吸引力が落ちにくく、紙パック代もかからないので経済的。さらに、きれいな排気も売りだ。

  紙パック式は、掃除機で吸った空気が紙パックを通ることでゴミを分離し、空気だけを排気する。一方、サイクロン式は掃除機で吸った空気を高速で旋回させ、遠心力でゴミを分離して、空気だけを排気する。この原理なら、サイクロン式の場合、ゴミを分離するサイクロンボックスにはフィルターがいらず、事実、ダイソン社製の製品にフィルターはない。

  しかし、ダイソン社製以外でサイクロン式掃除機と名づけられている各社の掃除機は、遠心力だけでは分離しきれない微細なゴミを、最終的にフィルターでキャッチしている。そのため、長期間使うとフィルターが目づまりし、吸引力が落ちてしまう。

  「TC−ZXA20P」のサイクロンボックスは二つの旋回部と三つのゴミが溜まるダストカップがあり、綿ゴミなどの「大ゴミ」、砂などの「中ゴミ」、花粉などの「小ゴミ」に分離する。風の入り口では、マイナスイオンで微細なゴミの粒子を大きくまとめて、サイクロンボックスのなかでゴミを遠心分離しやすくしている。

  実際に掃除をすると、本当に大きさと重さによってゴミを分離しているのがわかる。また、風が旋回する部分とゴミをためる部分を分けることで排気にゴミの臭いが移りにくい。排気は本体の横、少し高い位置から出て、0.3μm以上の微細なハウスダストも約99.99%以上キャッチする。

  実は、私は4年ほど前までサイクロン式掃除機を使っていた。「試しに使ってみよう」と思って買った安モノだったのがよくなかったのか、「TC−ZXA20P」と違い、円形の大型のフィルターがついていた。この掃除機は、カップのゴミを捨てるだけでは吸引力が復活せず、ひんぱんな手入れが必要だった。結局、使うのがいやになり、紙パック式に買い替えた。私のような"サイクロン挫折組"は、だから「TC−ZXA20P」がカタログなどで「フィルターレス」を「画期的」と打ち出している意味がよくわかるのだ。

  フィルターレスのサイクロン式掃除機は運転音が大きくなりがちなのだが、「TC−ZXA20P」の運転音は約68dBから約63dB。海外製のサイクロン式掃除機に比べ、ぐんと音が小さい。家電量販店の店頭で、国内主要メーカーのサイクロン式掃除機と比べたときには大きいほうだと感じたが、実際に家で使うと特に気になることはなかった。

  吸込仕事率で計れないパワーの強さ

  「TC−ZXA20P」を試した第一印象は、パワフルでしっかりした掃除機だということ。デザインはまるでスポーツカーのようだが、使ってみると見た目よりも硬派で、よけいな機能もなく、「しっかりゴミを取る」ことに集中している印象を受けた。

  ヘッドは自走式のパワーブラシ。強力なモーターで、ジュウタンの奥のゴミをかき出す。吸引力はかなり強く、フローリングや畳では抵抗なく軽く進むが、毛足の長いジュウタンでは重く感じるほど吸い込む。しっかり掃除機をかけると、いつもよりジュウタンがすっきりしたのが実感できる。床全体をジュウタン敷きにしている家庭なら、さらに効果がわかるだろう。

  これまで使ってきた紙パック式の掃除機でも十分掃除できていると思っていたが、「TC−ZXA20P」の一回の掃除で出るゴミの量には改めてびっくりした。紙パック式では、ふだんは取れたゴミの量を見ることがないせいもあるが、それにしても「えっ、こんなに取れるの!?」と衝撃を受けた。(情報提供:BCNランキング)

【関連記事・情報】
・2012年の注目製品はコレだ<白物家電編>──「節電」「時短」を実現する夢の家電(2012/01/24)
・これ1台で奥行きのあるサウンドを体験! 三菱電機「REAL」MDR2シリーズで映像生活を満喫した(2011/12/14)
・ソフトバンクモバイル、「iPhone家族無料/iPadゼロから定額キャンペーン」を延長、5月31日まで(2012/01/25)
・プリンストン、USBオーディオキャプチャユニット「デジ造音楽版 匠」(2012/01/25)
・<量販店の年末年始の店頭動向>「提案」が販売のカギ 消費者の「知らない」にチャンスあり(2012/01/25)

Related Posts



0 コメント:

コメントを投稿