スペースチャンネル5 - Wikipedia
『スペースチャンネル5』(スペースチャンネル ファイブ、英題:SPACE CHANNEL 5)は、ドリームキャストおよびプレイステーション2で発売された音楽ゲーム、及びそのシリーズである。タイトルの「スペースチャンネル5」は架空の宇宙テレビ局名であり、スペースチャンネルの5作目、という意味ではない。
テレビゲームとしてリリースされたラインナップは以下の通り。
- スペースチャンネル5
- スペースチャンネル5 パート2
モロ星人やプリン、オドリダンら対戦相手(COM)の演奏や動きをプレイヤーが耳コピあるいは視覚的に記憶し、それをリプレイ(再現)することで敵を倒していくゲーム。相手の動きにあわせてタイミング良く操作すると、主人公の「うらら」が踊ったり、撃ったり、楽器を弾いたりする。
1970年代ディスコ調(テーマ曲は『メキシカンフライヤー』)のノリの良い音楽をベースに優れた音楽的演出を施した。全編3DCGで、シンプルなゲーム内容がDCやPS2本体のグラフィック処理によって鮮やかに彩られている。
音ゲーに該当するが、シューティングゲームとアクションゲームの要素を絡めつつ、ミュージカル仕立てで単純明快なストーリーが展開する新感覚の作品であった。なお、ストーリー構成としては本作にも出演しているマイケル・ジャクソン主演の「キャプテンEO」と部分的に似通った所がある(近未来の宇宙を舞台に、落ちこぼれ集団が音楽とダンスで悪のボスを倒すミュージカル仕立てとなっている点)。
オリジナル(DC版パート1)では、広告素材として複数の法人とのタイアップや、2000年7月よりTSUTAYA一部店舗でのゲームソフトレンタルのサンプルタイトルへの選出、2001年発売のJ-SH07で日本初の3DポリゴンキャラクターJavaアプリとしてプリインストールされるなど、限定的ではあるが様々なキャラクター展開を行っていた。
PS2版は先に『パート2』が発売され、後に1作目が発売されるという変則的な発売順となった。これは、パート2の発表時点でセガのドリームキャスト事業の撤退(2001年1月発表)により終息に向かっており、PS2版の発売を前提としてDC版とのマルチプラットフォームで制作されていた関係がある。なお、セガ発売のPS2ソフトとしては、Rez・バーチャファイター4に次ぐ3番目のタイトルとなった。パート2のDC版はセガ運営のドリームキャストダイレクトによる専売・直販商品として扱われ、小売店での市販はされなかった。
PS2版のパート1(DC版からの移植)発売が正式アナウンスされたのは2002年10月であり、移植版の発売決定・制作までに時間を要したものとされている。
[編集] スペースチャンネル5
「アップ(up)」「ダウン(down)」「ライト(right)」「レフト(left)」の4方向と、A(PSは○)ボタンの「攻撃ビーム」、Bボタン(PSは×)の「救出ビーム」を意味する「チュー」の声に合わせてキー入力を行う。『テレビ番組』という体裁で上手くリズムに乗るとシチョーリツ(視聴率)が上がっていく。逆にミスが多いとシチョーリツが下がっていき、番組打ち切り(ゲームオーバー)となる。
発売前の1999年10月のシルバーウィークと発売日には、開発元であるAM9研(後のユナイテッド・ゲーム・アーティスツ)のオフィスが近くにある渋谷駅ハチ公前広場周辺でキャラバンなどを出した大々的な試遊イベントが行われ、大型スクリーンを使った試遊などが行われた。また、1999年10月時点の公式ホームページでは謎のキャラクター(後のモロ星人)の体重が週替わりで増減するという記述がされるなど、「エアロビクスと関係のあるゲーム(ダンスダンスレボリューション系統)」などと誤解される個人サイトも散見した。
キャッチコピーは『音楽とダンス、そしてゲームを愛する全ての人へ』。
2003年にDC版をベースに移植したゲームボーイアドバンス版が、アメリカのTHQ社によって海外市場限定で発売された。但し、DCと比べてGBAのアドバンテージが低いため、グラフィックやサウンドは擬似的なものとなっている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] あらすじ
時は25世紀、宇宙から突如「モロ星人」が侵略してくる。モロ星人は、浴びると体が勝手に踊り出してしまう謎の光線を発射し、地球人をパニックに陥れる。この一大事をキャッチしたのが、宇宙放送局「スペースチャンネル5」。視聴率の低迷と人材不足に悩んでいたチャンネル5は、視聴率を挽回すべく新人リポーター「うらら」を起用し、モロ星人が出現した現場へ突撃レポートを開始する。
第一の現場であるスペースポートでのレポートの最中に、不思議な現象が起こる。「アップ、ダウン…」というモロ星人のステップに対し、うららがステップを返すとモロ星人は倒されてしまう。次々とステップを返すことで踊らされていた人々は解放され、それにつれ視聴率も急上昇。ディレクターは即座にうららの続投を指示する。
こうしてモロ星人を倒し人類を救う役目は、新人リポーターうららに託されたのだった。
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